花粉症

目や鼻のかゆみ、くしゃみ、鼻水、涙といった花粉症はアレルギー反応のひとつです。

アレルギーと健康な体を保つために欠かせない免疫とは体内での仕組みは同じです。


人体には体外から侵入してくる異物に対し、その物質を排除する働きがあります。外部から侵入してきた物質(抗原)に、対抗する物質(抗体)を作って体を守ろうとしますが、抗体が一定量になったとき、同じ抗原が進入してくると、その抗原が抗体と結びつき、それまでと違った反応を示すようになります。


この反応が体にとって都合よくはたらく場合を免疫といい、人間が病気から体を守るために活躍するシステムです。はしかやおたふく風邪に2度かからないのは、この免疫の働きによるものです。


しかし、免疫は時に不快な症状を招き、様々な病気の原因になることもあります。これがアレルギーです。花粉症の場合、花粉という抗原に対し、体はIgE抗体と呼ばれる抗体を作って反応します。IgE抗体は全ての人に同じように作られるわけではなく、作られやすい体質が生まれつき決まっています。これをアレルギー体質といい、IgE抗体は花粉症の他にもアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎気管支喘息などと深く関わっています。




花粉が目や鼻の粘膜に触れることで発症するわけですから、花粉に接触しないことが一番大事です。外出時にはマスクメガネ帽子をかぶるなどして、花粉が体に付着しない様に、帰宅時にはうがい手荒い洗顔を心がけましょう。


当院では、インディバを使った腹部(腸)への温熱療法と氷嚢を使った背部(副腎)へのアイシングを施しています。


腸や副腎は免疫器官ですので、温熱療法でその働きを改善し、炎症を抑えるという考え方で冷却を行っています。 実は僕も一昨年、花粉症でひどい目に合いました。そこで自分の体でも試してみた所、昨年は全くといっていい程、症状は出ませんでした。


様々な薬、治療法、予防法がでていますが、治療は花粉が飛散するピークの2、3カ月前から準備することが大切です。インディバ治療も1月頃〜始められると効果も高いと思います。まだまだデータも十分ではないので、今までの施術に加え、今年はさらにいい治療法はないかと考えている所です。


そして最も気をつけたいことは、日ごろの生活環境です。


インスタント食品やコンビニ食、ファーストフード、スナック菓子。。。こうしたものには添加物も多く、アレルギーへの影響は大きいです。また、肉などのたんぱく質のとり過ぎもアレルギー体質になりやすいです。
睡眠不足、生活時間が不規則、ストレスも自律神経が乱れ、免疫機能が正常に働かなくなり、アレルギーを引き起こす原因になります。


悪くなった時だけ治療に頼るのではなく、日頃から野菜中心の食事を心がけ、睡眠をよくとること。ストレスをためない生活をおくることで、自然治癒力を高めていきたいものです