子供のスポーツ障害

最近、少しづつではあるが、子供が来院する様になってきた。
もちろん子供が自分で捜して、選んで来るわけじゃない。ある程度、お母さんに信用されなければ自分の子供を連れてこようとは思ってもらえないだろう。。。保険の効く病院や接骨院とは違うから、なかなか難しいけれど、少しでも子供が増えてくると面白い。
 


4月になって、中学・高校へ入学したり、進級したりで部活選びや練習にも気合が入ってくる季節だが、同時に怪我や障害なども増えている。


成長期のスポーツ障害は、成長中の骨に過度の負担がかかるのが原因で起こることが多い。10代前半の子供に多いオスグッド病。これは、膝に負担の掛かる激しい運動をすることで、膝下の成長軟骨が筋肉に引っ張られ変形し痛んだり、腫れたりする。特にサッカーなど走る量の多い競技は発生頻度が高い。野球のピッチャーに多い野球肘。投球動作で、肘に様々な力が繰り返し加わり軟骨が変形して痛くなる。変形したまま、固まってしまうと、肘がうまく曲がらない後遺症が残ることも少なくない。脛や足の甲に起きやすい疲労骨折。成長軟骨がはがれてくる剥離骨折。。。。。練習量が急激に増える、中学1年生・高校1年生は特に注意が必要だ。



練習の前後、風呂上りこまめにストレッチは非常に有効だ。成長軟骨の障害は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかないことで起こりやすくなる。筋肉を伸ばしたり、解したりすれば、その分、関節への負担を軽減できる。

厳しすぎる練習は食欲不振 不眠 微熱。。。など内科系の病気にもつながる事もある。
思い切って練習を休む事も大事な練習だよ!!



子供の治療はなかなか難しい。いくら効果が高い治療法だと分かっている事でも、子供にとっては、治療自体この上ない激痛・苦痛だったりするのかもしれない。ゴールを決めたり、ホームランを打ったり、結果が出て、体に痛みもなく試合ができるから仕方なく納得もするんだろうが。。。。
やはり大人以上に、痛い治療をする位なら我慢しようと、足が遠のいてしまう事もある。普段から、一人一人の症状やニーズに合わせた治療法を考えているつもりだが、子供には、さらに気を使うべきだろう。。。。