子供の顎

いつまでも口の中に食べ物を入れっぱなしで、なかなか食べ終わらない。
’幼稚園遅れるでしょ。早く食べなさい!!’と怒られる始末。。。子供にはよく噛んで食べなさい。と教える必要があるとは思うが、なかなか難しい。


以前、ガムの所でも咀嚼の話はしたけど、今日は子供の噛むに関するお話。

小さいうちからしっかりと噛む習慣をつける事は非常に大事。
よって、子供に与える食べ物は、硬くて、大きい物が望ましい。


では噛む力がつかないとどうなるか??

噛む時に主に使うのは、下の顎。噛む力が弱く、下顎が発達しないと、噛みあわせが悪くなり、ますます噛めなくなる。歯って実はなかなか退化しない。1000年単位で1%くらいしか小さくならないそうだ。一方、顎は噛まないでいると一代で30%も小さくなる。乳歯が永久歯に生えかわる時に、小さくなった顎に、小さくならない歯が生えてきたら、歯並びは悪くなって当然だ。


舌も重要。舌をうまく使う事でよく飲みこむ事が出来る様になる。実際、顎関節症の患者さんに対して、舌をうまく動かせる様にしていく治療法を使用する事もよくある。舌を使う事は発語にも大きな影響がある。噛む力が弱い事は言語遅れの原因にもなる。


ものを噛むときに使われるのが顔面の筋肉。よく噛んで食べる子供は表情が豊かになる。

目の水晶体の調節をする毛様体筋もよく噛むことで鍛える事ができる。噛む力が弱くて、毛様体筋が発達しないと目の悪い子供になる。




という訳で、小さい頃からしっかり噛んで食べる習慣をつける事は大事なことなんだけど、やっぱそんなゆっくり食べてる場合じゃない時もあるもんね。。。