友へ

あれから・・・


どのくらいの時が流れたのだろう。決して止まってはくれない普通の毎日に少しづつ僕の記憶も薄れていっているのか。

何故助けてあげれなかったのか。もっと何か出来たんじゃないのか。

繰り返される自問自答。受け入れられない現実。
悔しさ 悲しみ 後悔

その答えが出る事はもうない。

でも忘れないよ。
あの大きな笑い声が僕の記憶から消える事はない。これからもずっと・・・・

夢、希望、未来・・・あいつの分まで。

僕らは一歩、前に踏み出した。
明日も普通の朝を迎える事が出来るから。夢を見る事も出来るから。

伝えられる想いは伝えておこう。今を大切に言葉にして・・・・


ありがとう


                       友へ・・・







連休の日曜日は、毎年恒例の墓参りに行ってきました。16歳になったばかりの彼が亡くなって19年の長い月日が流れました。残念ながら、皆さんと予定が合わず、おじさんにも会えなかったし、新年会にも参加できなかったけど、今年もお墓に行く事ができて良かった(^^)


生きたくても生きる事ができなかった命
自ら絶つ事を選択しなければならなかった命
消えそう・・でも必死で繋ぎとめている命


そんな命の尊さ、ありがたさについて少しだけ考える。そして僕や子どもたちが何の心配もなく健康でいられる事に感謝する。別に言葉にする訳じゃないし、誰かと語り合ったりする訳じゃないけど、僕は毎年この時期にはそんな事を考える。普段の生活の中で、改めてそんな事を考える事はまずので、そんな時間を彼が与えてくれてるのかなぁなんて思ってありがとう!!って気持ちになる。いい年こいて、誰ひとり花の1本も持っていけない様な駄目ぇな奴らですが、毎年お墓参りは忘れない。これからもずっとそうでありたい。来年はおじさんにも会えるといいなぁ・・・・




そして成人の日の月曜日は、おじいちゃんおばあちゃんが入院している病院へお見舞いへ・・・

僕の事が誰だかなんて分からない。
問いかけても、手を握っても、ほとんど応答はない。もう自宅に戻ってくる事はないだろう・・やりきれない思いにもなる。でもおじいちゃんもおばあちゃんも生きている。必死で生きている。今の僕に何が出来るのかなんてわかんないけど、
じいちゃん、ばあちゃんまた来るね!!って言って病室を後にした。
精一杯、介護をしている母、そして父や親戚のおじさんおばさんたちにはありがとう!って気持ちでいっぱいだ。