ぎっくり腰

トイレで座っていたら立ち上がれなくなった。。
くしゃみをしたらぎくっ!!ときた。。
物を取ろうとして、身体を捻ったら動けなくなった。。

ぎっくり腰は急性腰痛症といい、脊椎 骨盤の筋肉、筋膜、靭帯、軟骨が損傷している状態の事をいいます。

何かにぶつけた!とか 転んだ!とかだったら原因は明らかで分かりやすいと思いますが、特別な事をした訳でもなく、日常生活の何気ない動作だけで痛くて動けなくなってしまう事がほとんどです。

たまたま引き金になった事が、くしゃみや物を取ろうとする動作だっただけで、
普段の姿勢の悪さや運動不足、座りっぱなし、立ちっぱなしが原因です。

溜まりに溜まっていた疲れもある程度の所までは我慢できていたのに、ついに耐え切れなくなってボン!!って溢れ出てしまったと考えていいと思います。

ですから予防法としては、
長時間座りっぱなしにならない様に、時々立ち上がり背筋を伸ばす。
太りすぎて膝や腰に負担がかからない様に、適度な運動をして腹筋、背筋をバランスよく鍛える。
中腰で重い荷物を運ばない。など日常生活の中で気をつけていく事が大事です。


それでも、もしぎっくり腰になってしまったら、まず安静にする事が一番です。横向きが一番楽だとは思いますが、本人が楽だと感じられる姿勢を取る事です。

次に冷却(アイシング)です。急に痛くなった症状ですので炎症がでていると考えられます。20〜30分位はじっくり氷で冷やしてあげましょう!!(氷嚢があればベストですが、無ければビニール袋でOKです。)ここまでは自分でも出来ると思いますので、試してみてください。後はなるべく早い段階で受診することをお勧めします。

当院では患部の固定(安静位を取らせる)のために、テーピング、さらし、コルセットを用います。マッサージなどで脚の筋肉を緩めておくことも重要です。脚が機能すれば腰への負担は軽くなりますので治癒も早くなると思います。