テニス肘・野球肘

肘が痛くて、曲げ伸ばしができない!!
それはテニス肘ですねと言われた。でもゴルフはやるけど、テニスはやらないんだよね???


実はテニス肘ゴルフ肘野球肘も症状は同じです。スポーツをやる人によく見られる症状なので一般にそう呼ばれている、上腕骨顆炎です。


テニスのバックハンドなどの手首を返す動作を続けることで肘を痛めた場合、上腕骨外側上顆炎といって、肘の外側が痛みます。。手のひらを下にして物を持つと痛み、手のひらを上にして持つと痛みません。またフォアハンドや、ゴルフのスイングや野球の投球でよく痛めるのは、上腕骨内側上顆炎といって、肘の内側が痛みます。


痛みが出た場合は、しっかりアイシングする事ですが、まずはしばらく休むことも大事かと思います。使い過ぎで肘に負担がかかり、炎症を起こしているので、その炎症を抑えることが重要です。フォームを矯正することも必要かもしれません。


外側が痛む場合は曲池(肘を曲げてできる外側のシワの端の部分)、内側が痛む場合は少海(肘を曲げてできる内側のシワの端の部分)が有効なツボです。
テーピングなどで筋肉を補助する事も効果的です。また炎症が引いた段階で、筋肉を鍛えるために、ダンベルやチューブなどでリハビリも行うことが大切です。



手や肘が痛むと言ってもどの箇所が痛むかによってもだいぶ違ってきます。


親指の手の平側の付け根が痛む。曲げたり伸ばしたりが、できなくなったり、ひっかかる。これはバネ指である可能性が高いです。また、たくさんの指にバネ指がおこるときには慢性関節リウマチの可能性があります。


腱髄炎の中でも手首の部分が痛んで、親指から手全体を握って小指の方に手首を曲げると痛む。このような場合はドゥケルバン病またはCM関節症の可能性があります。


中高年の女性で爪に一番近い関節が腫れて痛むことがあります。
親指以外のすべての指に起こり、1年程度すると少し曲がった状態で固まります。これはへバーデン結節と言われます。


手のひらが痛んで痺れる。特に朝がつらい。手首のところをたたくと指先に響く。
放って置いたら手のひらの親指側のふくらみがなくなってしまった。
これは手根管症候群の可能性が高いです。手には3本の神経がありますが、その中の正中神経が手首のところで締め付けられて起こります。


手の痺れは小指の方に起こることもあります。手の平の側だけでなく、甲の側にも起こります。放置していると小指と薬指が曲がって伸びなくなってきます。手の甲の骨の間が窪んできます。これは尺骨神経麻痺です。肘を骨折して外側に曲がってしまったような人に多いのですが、肘関節の老化で起こることもあります。



手は首からの影響も非常に受けやすい箇所でもあります。日常生活で手を使わないという事はないと思いますが、腰や肩などとは違い自分自身でよく見える箇所でもあります。何か変だなと思ったら早めの対策をお勧めします。