胃酸過多症

梅雨明けしましたね!!!
暑さ続きで食欲が落ちたり、胃の調子が悪かったりの患者さんが最近特に多い。。。


今日はよく耳にする胃酸過多症。
胃液の中に含まれている塩酸の酸度が異常に高いとき、これを胃酸過多という。胸やけ、げっぷ、呑酸(すっぱい液体が胃から口の中にこみ上げてくる)のが主たる症状。


原因は、胃粘膜の胃酸を分泌する細胞が多いことや、胃酸分泌を促す中枢神経からの刺激に対する感受性の亢進、胃液分泌の促進と抑制を調節する神経(迷走神経、交感神経)やホルモン(ガストリン、セクレチン)の異常などが考えられている。
しかし仕組みについては実はまだよく分からない。


米飯、めん類、パンなどの糖類は胃酸の分泌を促すことが少ないので、胃酸過多症にはよい食べ物と言われている。熱すぎるものや、冷たすぎるもの、硬い線維のある野菜などは胃酸の分泌を促すので避けた方がよい。香辛料やコーヒー、酒、たばこなど刺激の強いものも避けたい。



姿勢よく真っ直ぐ立ったり、座っている事ができれば、胃はちょうどお腹の真ん中辺りに位置していられる。ところが、前後、または左右に、傾いていたり、歪んでいたりすれば、当然、胃は本来あるべきポジションにいれない事になる。例えば潰瘍や腫瘍があったり、○○病と診断名がつくものであれば分かりやすいし、その診断名にそった治療を施せばいい。


しかし実際は病気ではないけど胃が痛いという事の方がほとんどである。


まず胃が本来あるべきポジションにいれる様に身体のバランスを整え、おそらく背骨の両側を押さえてみると、背骨の際にこびりつくような凝りがあるので、その凝りを指圧やマッサージで緩めるだけでもかなり楽になる。最後に鼻から大きく息を吸って、背中の曲げ伸ばしをさせてみると、辛かった胃の症状が全く無くなっているという事も。。。。


市販の薬の適応症の所を見ると、かなりの頻度で胃酸過多という言葉を目にする事ができる。お腹や頭が痛いからといって、あまり薬にばかり頼りすぎてしまうと、かえって胃の調子が悪くなってしまう事もあるので注意しよう!!