患者さんの目線

普段からよく来てくれている患者さんから相談を受けた。


友達が肩こり、頭痛、吐き気が酷くて、自律神経失調症だかうつ病だかみたいで・・・たぶん仕事のストレスが原因だとは思うけど、精神的にもかなりまいってる。病院には行っているみたいだけど、肩こりや頭痛もあるし、先生の所でも診てもらえるんだよね???


もちろん!!
ただちょっと家が遠いので、表参道まで来るのは厳しそうだし、たまたま近くに知り合いがいるので話をしてみた。



彼は、症状と彼女の性格を聞いて、「面倒くさそうですね+++とりあえず来てくんなきゃ何も始まらないですけど、もし来るなら出来る限りの事はしてあげますよ。」と言った。


してあげると・・・


上からの物の言い方だった。実際、彼とは一緒に仕事はした事はないけど、昔はよく治療の話をした仲だ。子供やお年寄り 弱者の目線に立って、物を見る、考える事が出来たはずだった彼は、偉い先生になっていた。たくさんの患者さんを相手にしなきゃならない大きな組織、その中でも立場が上になってくるとこんな風になってしまうのか。そうじゃないとやっていけないのかもしれないけど・・・


なんなんだろうか、この違和感は・・


患者さんと必ず<さん>をつけて呼んでいた彼は患者と言った。確かに彼は技術は優れているし、知識もある様に思う。けど、治療に行ってみようと思える様になった事さえ、大きな前進で、不安いっぱいの患者さんを・・・・


任せられないと思った・・・彼に頼むのはやめた。


僕らは、わりと若い時から先生なんて呼ばれたりする。 明らかに目上の方達が敬語を使ってくれたりもする・・・
勘違いすんな!! 
僕らは医者じゃない。ましてや偉くなんかない。これからどんなに時がたっても、歳をとっても患者さんの目線に立つ事のできる治療家でありたい。